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- ミケ(MICHE) -
1919年に創業し2024年で実に創業105年という歴史深いブランド。
自転車とモーターサイクル製造で規模を拡大し、第二次世界大戦後は
類まれな製造品質を武器にクランクやカセット・ハブといった
コンポーネント製造に特化した会社
(Ferdinando Michelin Conegliano)を立ち上げたことが現在にまで至る源流。
1986年には同じファミリーネームを使う仏ミシュラン社からの要請で「ミケ」にブランドネームを変更し1995年には同社初の完組ホイールをリリース。
2019年に創設100周年を迎えた3年後には長年貫いてきた単独資本から脱却し「世界を率いるイタリア自転車グループ創設」の名のもと本社が近く、長年深い関係性を築いてきたウィリエール傘下に加わりました。
ミケの強み、そして誇りは全製品の95%以上を自社工場で生産していること。リムのカーボン素材の選定や設計(カーボンリムのみ製造はアジア)、ホイールビルドは全て自社。
ハブ・クランク・スプロケット、さらにはホイールスポークに至るまでミケは自ら金属材を切削し様々な加工を施して作り上げています。
多くのブランドはパーツ製造をサプライヤーに任せて組み上げのみを行うが、ミケはプライドをもって自社製造を保ち続けているのです。


そんなウィリエール傘下となった新生ミケのニュープロダクツ第一弾がクレオス RD(KLEOS RD)シリーズ。
フラッグシップのみに与えられる名称「RD」は「Race Division」の
頭文字。つまりミケのテクノロジーをフル投入した最高レベルの製品で
あり、トッププロ選手の厳しい要求に応えることを意味しています。
リムは東レのトレカT1100とT700を組み合わせて軽さと硬さを両立し、36mmと50mmはリム内幅21mm。
チューブレスタイヤに対しては「冷静に市況を分析し、ユーザー層や
安全性を考慮した上でもロードホイールにはフックが必要」と全モデルがフックド。
高精度であることを極めた自社生産のアルミハブにはセラミック
スピード製ベアリングがアッセンブルされていることも性能、そして
所有欲を高めてくれます。
「クレオス RDの開発はまず、ライバルブランドの製品を我々自ら
試し、自社製品との比較を行い、立ち位置を把握することからスタートしました。さらに風洞施設には6回も足を運ぶなどクレオス RDを作る
にあたって過去のミケでは行われなかった手順を踏みました。
すべてを見直し今我々ができる完璧なホイールを作り上げるためです」
「リムの高性能化は必要不可欠。私も中国に赴いてリムサプライヤーと打ち合わせを続けていました。今の剛性を維持しながら軽くするために何ができるか、もしくは、もっと革新的なアイディアを
取り入れられないか、と。アジアや東欧の工場からある程度品質の良い完成品ホイールを購入し、ミケのロゴを貼って世に送り出すことは
簡単です。でも我々はイタリアでの自社開発と生産にこだわり
プライドを持って作った製品をハイエンドマーケットに
送り込むことこそが目標なのです」
「もっと軽く"1300gのホイール"と打ち出した方がインパクトは
強いでしょうが、剛性が足りないままでは良い評価が得られないと
判断しました。20g重くても、反応性の高い実戦で武器になるホイールであることの方が重要だったのです」
「クレオス RDホイールのスポークはフロント用は空力を意識し
リア用は駆動性能を重視した形状に加工を施しています。
さらにフロントハブ形状は風洞実験を経てエアロ性能が高まるように
工夫を凝らしました。
サプライヤーからそれぞれを購入しているようでは、ここまで小回りの効く開発は絶対にできません」
「実は今、我々ミケの開発チームは過去にないほど燃えているんです。なぜって、ようやく世界の舞台で戦える優秀なホイールを持つことが
できたからです。これを第一ステップにして、優秀なライバルブランドを越えるにはどうしようかと、全員がやる気に満ち溢れているんです」
ミケCEO:グレゴリー・ジラール


「フレームの動きを邪魔しないどころか、ひときわ引き立てる軽やかな走りに、思い切りスプリントしてもたわまない剛性感。正直言ってあまり期待していなかっただけに、良い意味で予想を覆されたのだった。
クレオス RD36は、軽量クライミングモデルとして生まれたVerticale SLRの走りを十分に引き立てるものだった。」
シクロワイアード編集部:磯部 聡
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